たった10数年前まで、メディアと言えば基本(一部の専門媒体でなければ)、マスメディアの事を指していました。一部の利権(電波等)を持った所か、専門的なコンテンツ能力を持った所が、不特定多数に対して、一斉に一方通行で情報を発信する。その情報をどのくらいの人に伝えるべきか、その情報をどのように編集して伝えようか、その巨大な権利はすべて彼らマスメディアの手の内にありました。インターネットが登場すると、個人でも情報発信ができるようはなりましたが、まだまだ一部のアーリーアダプターやコンピューターマニアが、インターネット上で情報発信する位でした。しかも従来のメディアと同様に一方通行で、一部BBSがようやく参加型メディアとして進化した位でした。
しかし、近年ブログが登場し、個人の情報発信が盛んになり、またそのコンテンツに対する意見を発言出来る場がようやく登場しました、
ブログの台頭で、一部の著名なブロガー・専門的なブロガー等が注目を浴びるようにはなっって来ましたが、そのブログ自身に関わる方は、一部に限られていました。ブログは大勢の方が自由に接触出来るプラットフォームではなかったのです。その存在を知る一部の方だけの、所謂クローズド的なプラットフォームと言っても過言ではないでしょう。ブロガー及びそのブログを見られる方は、広がりと言う視点から見ると、一部の方だけが接触するメディアでした。リアルな友人がそのブログに集まってくる事は起こり得なかった訳です。
ところが、ソーシャルネットワーキングメディアが登場し、事態は急変しました。
プラットフォームとして、相互が繋がりそこでお互いが情報発信すると言う新しいコミュニケーションが発生した訳です。ソーシャルネットワーキングメディアの基本は、相互の繋がりが前提です。勿論一方通行として情報発信される方もおられますが、それは一部の著名な方のみで、基本はフォロー、リフォローや友達承認等相互の繋がりがあって、有効に使われるようになります。
そこに自然発生的に情報の共有や共感が醸成されるようになり、またそこへの参加もその気軽さゆえに発信される情報は爆発的に増加するようになりました。
これが、世の中を大きく変える、誰も想像し得なかった新しいコミュニケーションメディアとなった訳です。